応援ナースとは?メリット・デメリットまとめ【体験談あり】

応援ナース

応援ナースはどんな仕事するの?
看護師が月収45万以上って怪しくない?

高収入で自分の好きな場所で働けることが魅力の応援ナース

今回は「都市圏応援ナース」として2箇所の病院で勤務して分かった応援ナースの実態やメリット・デメリットについてご紹介します。

私は地方のど田舎に住んでいたのですが、地方では結婚・出産が早く同世代はママナースばかりで、どこで働いたとしても独身アラサーは生きづらく環境を変えたいと思っていました。

転職期間中に応援ナースの求人を見つけ、申し込みからわずか10日後には引っ越しを済ませて勤務を開始しました。

求人サイトナースパワーを利用して応援ナースで働いた体験談をお話しします!

  • 応援ナースの働き方
  • 応援ナースのメリット・デメリット
  • 応援ナースに転職するまでの流れ
  • 応援ナースにおすすめの求人サイト
もくじ

応援ナースとはどんな働き方?トラベルナースや派遣ナースとの違いは?

応援ナースとは、看護師不足で困っている職場で期間限定(3〜6ヶ月)で即戦力として働く看護師のことです。

高収入・期間限定・働く場所を選べることから、自由なライフスタイルを目指す看護師から注目を集めている働き方です。

応援ナースとトラベルナースの違いは?

転職サイトによって名称が違うだけで、応援ナースもトラベルナースも働き方は同じです。

応援ナースと派遣ナースの違い:雇用先が異なる

応援ナースと派遣ナースの違いは?

応援ナースと派遣ナースでは雇用先が異なります。応援ナースは直接雇用契約した病院から給料が支払われますが、派遣ナースは雇用契約を結んだ派遣会社から給料が支払われます。

  • 応援ナース 勤務する病院と直接契約
  • 派遣ナース 派遣会社と雇用契約

応援ナースは病院との直接雇用のため、「期限付き正社員」とも呼ばれます。

応援ナースの雇用期間は基本的に6ヶ月(半年)

応援ナースの一般的な契約期間は6ヶ月で、期間が終了すると雇用契約も解消されます。

実際に求人をみてみると6ヶ月雇用がほとんどですが、病院によっては3ヶ月契約の求人もあります。初めて応援ナースで働く人は、3ヶ月契約の求人でお試ししてみるのもいいかもしれません。

契約が終了すると退職することになるのですが、希望があれば契約期間を延長して応援ナースを続けることもできます。

しかし、誰でも契約を更新できるわけではなく、能力が不十分と判断されたり、勤務態度に問題があったりした場合は契約を更新してもらえないこともあります。

「応援だから気楽でいいやー」という気持ちは必ず見抜かれます。

都市圏応援ナースの手取りは平均45万円前後で高収入が目指せる!

都内2箇所の病院で応援ナースを経験しましたが、手取り月収は平均45万円ほどで夜勤が残業が多いときは50万円以上になることも。

広告を見ていると高収入すぎて怪しい‥と心配していましたが、短期間で高収入を目指せるのは本当でした。

▼応援ナースの給料

スクロールできます
月収(看護師)
都市圏応援ナース約45〜50万円
沖縄応援ナース約30万〜40万円
離島応援ナース約30〜40万円
北海道応援ナース約45〜50万円

応援ナースの給料は地域によって幅があります。

夜勤手当は病院にもよりますが、都市圏だと10,000〜15,000円/回のところが多いようです。

応援ナースは経験3年以上が望ましい

応援ナースの応募条件は臨床経験3年以上のものがほとんどです。(離島・沖縄応援ナースは1年以上が応募条件)

応援ナースは看護師不足で悩んでいる病院で勤務するので、病院側は即戦力となれる看護師を希望しています。

慢性期の病院の応援ナースであれば、基本的な看護技術(採血やルート確保、患者さんの介助)ができれば問題ありませんが、3次救急まで受け入れているような病院で勤務する場合はさらに高度な知識が求められます。

病院によっては応援ナースもリーダー業務を任されることがあります。
まだリーダー業務の経験がないのであれば、応援先でリーダー業務があるのか事前に確認しておくことをおすすめします。

応援ナースの仕事内容:病棟勤務の場合

私が都内の2箇所の病院で応援ナースとして勤務した際の概要をご紹介します。

東京都内の個人病院 80床

  • 整形外科 一般外科(二次救急)
  • 応援ナースは各病棟に4〜5名在籍
  • 応援ナースは日勤リーダー業務は行わない
  • 夜勤は基本的には正社員とペア
  • 夜勤は勤務開始2週間後から
  • 看護師寮から徒歩3分 家具家電付き1R:1ヶ月の家賃1万円

東京都内の個人病院 40床

  • 消化器外科(二次救急)
  • 病棟の7割が応援ナース
  • 日勤リーダー業務あり
  • 正社員はママナースが多く、夜勤や土日はほぼ応援ナースが勤務
  • 応援ナースや派遣ナースが多いため、マニュアルがかなりしっかりしていた
  • 夜勤は勤務開始1ヶ月後から
  • 通勤型の応援ナース 自宅から徒歩10分

仕事内容は病棟看護師とほぼ同じで、病院によっては応援ナースもリーダー業務を行います。

病院によっては応援ナースはプライマリーがつかないところもありますが、私はどちらの病院でもプライマリー制でサマリーも書いていました。

常勤看護師が不足しているのはどこの病院も深刻です。そのため、新人看護師のフォローや記録のチェックを協力することもありました。

委員会や看護研究などはありませんでしたが、新しい医療機器や薬が導入される時の勉強会は必須です!

応援ナースのメリット・デメリット

実際に働いてみた体験を元に、応援ナースのメリットをご紹介します。

応援ナースのメリット

短い期間で高収入を得られる

勤務するエリアや夜勤の回数によっては月収50万円以上稼げるケースもあり、短期間で高収入を目指せます。

都市圏応援ナースでは基本給40万+夜勤手当が一般的なので、一般病院の正社員として勤務するよりは、はるかに高い給料を貰えます。

看護師は昇給がほとんど見込めない職業なので、この金額に昇給するまでには相当な時間がかかってしまいます。

契約雇用なのでボーナスや退職金がないというデメリットもありますが、短期間で留学費用や引っ越し費用を貯金したいなどの目標がある人は、選択肢のひとつとして考えてみるのもいいですね♩

期間限定で働ける

応援ナースは雇用期間が決まっているので、退職することが前提で雇用がスタートします。

期間限定で高収入で働いて一時的に働かない期間を作り、旅行や留学、資格取得など他のことにチャレンジすることもできます。

期間を決めてメリハリをつけて働きたい!という人にはぴったりの働き方です◎

応援ナースとして一緒に働いていた人の中には、契約期間中はしっかり働き、働かない期間は海外で過ごすという自由な生活を楽しんでいる人もいました。

好きな場所で働ける

応援ナースの求人は全国各地にあるので、看護師の資格を活かして好きな場所で働けるのもメリットのひとつではないでしょうか。

北は北海道から、沖縄の離島まで全国に求人があります。

たとえば夏は沖縄や離島で働きながらマリンスポーツを楽しみ、冬はスノボをしたいから雪が積もる地域で働くなど、自分が住んでみたいところでお仕事ができます。

私のように、田舎から都市圏に生活の拠点を移すことも可能です。寮付きの応援ナースなら事前の物件探しも不要なので、本格的に引っ越すのが不安な場合でも気軽にチャレンジできます◎

寮付きの応援ナースは人気が高くてなかなか寮が空かない!

特に人気のリゾート周辺やアクセスの良いエリアは倍率が高く、寮に空きがないなんてことも珍しくありません。早いうちから求人情報を検索しておくことをおすすめします。

経験が増える

応援ナースはスキルアップに向かないという意見もありますが、一概にそうとは言いきれません。

未経験の診療科で新しい知識や技術を身につけられますし、その病院独自の取り組みや働き方を知ることもできます。

応援ナースのデメリット

働く場所や期間を自由に選べるというメリットが目立つ応援ナースですが、もちろんデメリットもいくつか存在します。

ここからは、応援ナースになる前に知っておきたい注意点についてご紹介します。

キャリアアップが望めない

応援ナースは期限付きの立場で勤務するので、昇進や認定看護師、管理職などへのキャリアアップが難しいです。

応援ナースは、委員会やプリセプター業務、ラダー教育などは発生しません。

看護研究や研修から解放されるのは嬉しいですが、評価されるチャンスやキャリアアップの機会が減ってしまうということになります。

応援ナースで勤務していた病院で正社員になり、主任に昇進した方もいたので全くキャリアアップできないわけではないです!

生涯年収が下がる可能性がある

高収入として人気の応援ナースですが、ボーナスや昇給、退職金などはありません。

生涯年収で考えると、正社員で勤務した方が収入が安定する可能性もあります。

また、応援ナースの期間は看護師の経験年数に含まれないこともあり、次に正社員として転職する時に給与面で不利になる可能性もあります。

自由に働けるメリットは大きいですが、その分リスクも伴います。

いつまで応援ナースを続けるのか、ボーナスや退職金の代わりにいくら貯金が必要か具体的に計画を立てておくと安心です。

即戦力が求められる

応援ナースを募集しているのは、基本的に看護師が不足している病院です。そのため、即戦力が求められます。

通常の転職であれば入職後にオリエンテーションが行われて徐々に業務に慣れていきますが、応援ナースは初日から即戦力としてカウントされます。

初日から部屋持ち、状況によっては1週間で夜勤が入ることもあります。

早く仕事を覚えることも大切ですが、既存のスタッフとすぐに馴染めるコミュニケーション能力も求められます。

即戦力だからといって、ICUや救急外来での勤務経験が必須というわけではありません。

私は看護師4年目で応援ナースとして働きましたが、それまで整形と脳外の経験しかありませんでした。

応援ナースで一緒に勤務した看護師の中には、ICUや循環器出身の人もいましたが、私と同じように経歴の少ない看護師も多かったです。

とはいえ、経験年数の少ない人が三次救急までやっているような病院で応援ナースで働くのは難しいでしょう。コーディネーターさんとよく話し合い、自分の経験やスキルに合わせた病院選びが重要です。

初めて勤務する病院ですぐに即戦力になれるの?と心配な方もいると思います。

私が勤務した病院では応援ナースを多く受け入れていたということもあり、マニュアルがかなりしっかりしていました。電子カルテや医療機器の使い方、物品の位置など分かりやすくまとめられており、働きやすい環境が整っていたろ感じました。

臨床経験が3年ぐらいあれば、すぐに業務の流れを掴めると思います!

応援ナースに転職するまでの流れ 

ここからは実際に転職サイト「ナースパワー」を利用して応援ナースに転職した流れをご紹介します。

私は求職中だったので、登録した10日後には引越しを終えて勤務を開始しています。

登録から就業開始までの流れ

STEP
ナースパワーに登録

保有資格、住所、電話番号、名前を登録

STEP
求人情報紹介

会員登録を終えたら担当者から連絡が入ります。

いくつか求人を提供してもらい希望の病院が決まれば、担当者が面接日の調整を行ってくれます。

STEP
書類審査

種類審査用の履歴書は担当者に作成していただきました。

STEP
電話面接

遠方からの応募者は電話面接やオンライン面接で対応してもらえることが多いです。

(通勤圏内の病院であれば対面で面接が行われます。)

面接後は入職日や白衣のサイズ、引っ越しの日程などの打ち合わせを行いました。

STEP
引っ越しの準備

家具家電付きの寮への引っ越しだったので、段ボール5個ぐらいの荷物を準備。

3ヶ月雇用だったので、当時住んでいた家は契約したまま引っ越しました。

飛行機のチケットや引っ越しの手配は先に自己負担で済ませ、入職後に病院へ請求します。

STEP
現地へ移動

就業開始日の2日前に引っ越しました。

移動した当日に鍵の受け渡しまで行ってもらえ、引っ越しはとてもスムーズでした。

STEP
就業開始

入職当日に簡単なオリエンテーションを受けて業務開始

利用する求人サイトや勤務する病院によって多少の違いがありますが、だいたいこのような流れで就業がスタートします。

応援ナースを募集している病院は人手不足で悩んでいることが多いです。

そのため、今回の私のように「すぐにでも働けます!」という人は、派遣会社の担当者にいつでも勤務開始できると伝えておくとスムーズに転職できます。

就業開始時期は調整してもらうこともできます。

しかし、応援ナースは人手不足を解消するための制度なので、なるべく早く勤務できる看護師が優遇されることもあります。

応援ナースの求人ならナースパワー

ナースパワーのおすすめポイント

  • 応援ナースの求人が豊富
  • こまめな連絡で転職活動がスムーズ
  • 専門アプリで求人検索できる

ナースパワーでは特に応援ナースの求人に力を入れています。「都市圏応援ナース」「離島応援ナース」など数多くの求人の中から、好きな場所でスキルを活かして自分に合った働き方を選べます。

就業期間中は担当者からこまめに連絡があり、契約を延長するかの確認はもちろん、延長しない場合は次の応援ナースの求人情報を提供してもらえ、サポート体制が整っていました。

応援ナース以外にも正社員、派遣、単発など多くの求人を扱っているため、今後の看護師人生でも役立つ転職サイトです。登録後は専門アプリで求人検索できるので、スキマ時間に転職活動を進めたい人にもぴったりです。

ナースパワーは全国に19の事業所を展開し、応援ナースの説明会&相談会を行っています。

求人情報を直接相談できるので、少しでも興味がある人はまずは話だけ聞いてみてもいいですね♩

まとめ

応援ナースは正社員の概念にとらわれず、好きな場所で自由に働けるというメリットがあります。

メリットがある一方でもちろんデメリットもありますが、個人的な感想としてはメリットの方が大きかったです。

これから応援ナースで働いてみたいと考えている人の中には「即戦力で働くのはプレッシャーがかかる‥」と躊躇している人も多いと思います。

しかし、「患者さんの命を預かる」看護師の仕事は、環境がどこであれ、これまで培ってきた知識や技術を活かすことができます。

私はこれまで応援ナースを2回経験しました。
看護師4年目でずっと同じ環境で働くことに疑問を持っていた時期だったので、思い切ってチャレンジしてよかったと思っています。

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この記事を書いた人

12年目看護師
介護士から看護師へキャリアチェンジ
病棟(9年)→美容(4年)

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