看護師がのんびり働ける職場6選|体験談を元に徹底解説

看護師がのんびり働ける職場

看護師がのんびり働ける職場はどこ?
ゆったり働ける職場を知りたい!

のんびり働ける職場は、看護師にとって永遠のテーマですよね。命を預かる職業を選んだのは自分なのに、責任の重さや不規則な勤務で患者さんや同僚に不満を持ってしまうことも‥。

そして何より「定年まで今と同じ量の仕事を続けられるのか不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。

特に独身・子どもがいない看護師は病棟では夜勤やリーダー業務が必須、さらに独身だから残業も当たり前、と激務になることが多いです。

私も体力的に夜勤が辛くなったことや、急性期病棟での業務が負担となったことがきっかけで転職を決意しました。

今回の記事では、私が実際に勤務経験のある職場で、特にのんびり働けた職場についてご紹介します。

仕事が辛いと感じているなら、一度ゆっくり働いてみるのもひとつの手段です◎

もくじ

独身の看護師がのんびり働いていいの? 

体力的にこれまでの勤務が辛くなったり、年齢とともに理想とする働き方は変わったりするので、独身看護師ものんびり働きたいと考えることは悪いことではありません。

結婚していない・子どもがいない看護師はのんびり働くのは不謹慎だと感じている看護師も多いでしょう。

私もそのひとりで、病棟勤務時代はリーダー・夜勤・残業、プリセプター、委員会など、当たり前のように行なっていました。

独身看護師の辛いところは、日勤のみの勤務に切り替えることや、パート勤務になるという選択、業務量が少ない診療科へ異動できることはほぼないということ。

看護師の仕事は好きだけど、こんな勤務がいつまで続くか分からないと、漠然と転職したくなるのは自然なことです。

のんびり働きたくなった理由を整理する 

のんびり働きたいと言っても、ひとりひとり求めている働き方は違うはずです。まずは「のんびり働きたくなった理由」を自分と向き合ってよく考えることが大切です。

私の場合は次のような理由から、のんびり働きたいと考えるようになりました。

のんびり働きたいと考えるようになったきっかけ
  • 命に関わる仕事が精神的にきつい
  • 体力的に夜勤が辛い
  • 時間にゆとりがほしい

自分に合った理想の働き方を考える 

のんびり働ける職場を見つけるためには、希望の条件をしっかりイメージすることが重要です。

  • 夜勤がない職場
  • 命に関わらない仕事
  • 残業が少ない職場
  • カレンダー通りに休みが取れる
  • のんびり働きつつ、看護師のスキルは維持したい
  • のんびり働きたいけど、収入は落としたくない

特に独身看護師は夜勤や残業は必須、連休は必ず出勤といった暗黙のルールが定着しすぎたせいか、理想のライフスタイルをパッとイメージできないこともあります。

理想の働き方を見つけるため、自己分析をしっかり行いましょう◎

雇用形態を見直す 

のんびり働くためには、職場環境だけでなく、雇用形態にも注目してみましょう。

  • 正社員(週5日勤務)
  • 正社員(週4日勤務)
  • 病棟勤務(日勤のみ)
  • 夜勤専従
  • 派遣看護師

転職する前に、部署異動や雇用形態を見直すことで解決できることもあります。

勤務日数を減らして働く 

以前は正社員といえば週5日勤務が主流でしたが、新しい働き方として週4日勤務(週休3日)の正社員雇用も増えてきています。

家族や友人との時間が増える、休みが増えて疲れがたまりにくくなるなど、嬉しいメリットがあります。職場で過ごす時間が減り、リフレッシュにつながるでしょう。

メリットがある一方で、フルタイムの社員と比べるとお給料やボーナスが下がってしまうデメリットもあります。

給与面で納得できるのであれば、勤務日数を減らしていまの職場で勤務を続けてみるのも選択肢のひとつです。

いま働いている職場に相談してみて、受け入れてもらえれば「雇用変更」というかたちで勤務日数を調整することも◎

転職が不安な方は、いまの職場での勤務形態を見直してみることから始めましょう。

日勤だけの勤務で働く 

夜勤が好き、体質や生活スタイルに合っている人もいれば、夜勤で体調を崩しやすい人もいます。

私も若い頃は夜勤が好きで月に6〜7回は夜勤をしていましたが、年齢とともに日勤と夜勤の切り替えが上手くできなくなっていることに気づきました。

まずは、負担の少ないシフトへ変更できないか、上司に相談してみてください!

のんびり働ける職場へ転職するデメリット

のんびり働くために転職したのに「こんなはずじゃなかった」と後悔しないように、デメリットについても把握しておきましょう。

スキルアップができない

のんびり働ける職場では、最新の医療技術や知識が必要とされない場合が多く、看護師としてスキルアップが望めなくなります。

看護師がスキルアップする方法として代表的な以下の資格があります。

・認定看護師

・専門看護師

・認定看護管理者

この資格は誰でも挑戦できるものではなく、通算5年以上の実務研修(そのうち3年以上は認定看護分野の実務研修であること)や、認定看護師の教育機関での教育を受けることなどが義務付けられています。

急性期に比べて難しい処置や重症患者をケアすることが少なく、のんびり働いていることに物足りなさを感じてしまうかもしれません。

医療や看護技術は日々進歩しています。

たった数年で新しい治療法や新薬が登場します。また、電子カルテや輸液ポンプ、人工呼吸器などの医療機器が新しいものに切り替わることも珍しくありません。

収入が減る

のんびり働ける職場は、夜勤や残業がない職場が多いです。夜勤や残業代などの手当がなくなることで、大幅な収入ダウンにつながります。

さらに、派遣や非常勤としての勤務を選んだ場合、時給や日給換算になること、ボーナスや退職金の支給がないことから収入が不安定になります。

事前にどれくらいの収入になるのか、手取り月収だけでなく生害年収についても確認しておくことをおすすめします。 

仕事にやりがいを持てない

これまでバリバリ働いていた人こそ、やりがいを持てずに悩んでしまうこともあります。

緊急入院や処置が少なく単調なルーティーン業務が多くなり、看護師としての成長が止まってしまうのではないかと不安になる可能性もあります。

なるべく興味のある診療科を選ぶのがおすすめです

看護師がのんびり働ける職場6選

転職歴多めの私が実際に正社員・派遣・単発バイトで勤務した体験談を元に、看護師がのんびり働ける職場についてお伝えします。

療養型病棟

  • 医療より介護に近い
  • 急変がほとんどない
  • 点滴、CV、人工呼吸器など看護技術を活かせる

積極的な治療を希望しない方のための病棟で、自宅や介護施設での療養が難しい高齢患者さんが多く、どちらかというと医療より介護に近いイメージです。

私は准看学生時代の2年間を看護助手、卒業後は准看護師として2年間勤務しました。

看取りはありましたがほとんどDNARだったので、急変の対応もなく比較的のんびり働ける職場でした。

点滴、CV、人工呼吸器などの知識が必須なケースもありますが、のんびり働きたいけど看護師として身につけたスキルを活かしたい人に向いている職場です。

整形外科病棟

  • 元気に退院していく患者さんが多い
  • 急変のリスクが少ない
  • 病棟の雰囲気が明るい

ことがメインです。

元気に退院していく患者さんの割合が高く、他の診療科に比べて術後に急変するケースも少ないのが特徴です。患者さんの命に直結する業務に不安がある人におすすめです。

私が応援ナースで勤務した病棟は地域の個人病院だったので、手術は週に2〜3件程度で、手術がない週もありました。

急性期病院のようにベッドの稼働率にこだわっていなかったのもあり、術後の患者さんと中庭を散歩したり、リハビリに付き合ったり、のんびり働けました。

リハビリスタッフの出入りも多いことから、活気があり病棟の雰囲気が明るいのもおすすめポイントです。

精神科病棟(慢性期)

  • 社会復帰をサポートする病棟
  • 医療行為が少ない
  • 慢性期の精神科病棟は落ち着いている

精神科病棟での主な業務内容は、精神疾患を持つ患者さんの日常生活の援助です。服薬管理、入浴介助をはじめ、金銭管理や社会活動の参加など、社会復帰へ向けた生活能力を身につけるためのサポートも行います。

精神科の急性期病棟では、緊急入院や症状が悪化して攻撃的になった患者さんの対応でバタバタすることもありますが、慢性期病棟は状態が落ち着いた患者さんばかりで、難しい医療処置はほとんどありませんでした。

お誕生日会、カラオケ大会、遠足、季節の行事などのレクレーション、他科受診の付き添い業務もあり、他の診療科とは一味違った看護です。

デイサービス

  • バイタルチェック、利用者さんの見守りがメイン
  • カレンダー通りに休める
  • 医療行為が少なく、体力的に余裕がある

デイサービスは、自宅で生活している利用者さんが日帰りで施設に通い、入浴や食事、レクリエーションなどのサービスを受けます。

デイサービスでの看護業務は利用者さんの健康管理です。バイタルチェック、服薬管理、入浴後の褥瘡の処置や軟膏塗布などの処置を行います。介護スタッフがメインでサービスを提供するので、看護師はサポートに回ることが多いです。

転職活動の合間に数ヶ月だけ派遣で勤務しました。派遣だったので9〜15時までの勤務、カレンダー通りに休めることで、心にゆとりを持って働ける職場でした。

食事介助・吸引・服薬介助・血糖測定・インスリン注射の業務もあります。私が勤務していたところは、利用者さんの送迎は看護師の付き添いはありませんでした。

訪問入浴

  • 医療行為が少なく、ブランクがある人におすすめ
  • 健康状態の観察がメイン
  • 看護師も入浴介助をサポートすることもある

訪問入浴は利用者さんの自宅を訪問して入浴をサポートするサービスで、看護師1人、介護スタッフ2人の3人1組のチームで入浴介助を行います。

看護師の役割は、健康状態のチェックと入浴できるかどうかの判断で、入浴介助は介護スタッフがメインで行うことが多いです。

入浴後の褥瘡処置や保湿ケア、更衣などは看護師が担当します。事業所によっては、看護師も入浴介助や浴槽の運搬や片付けを手伝うこともあります。

多いところだと1日5件以上回るので体力勝負ですが、訪問看護のような点滴や服薬管理などの医療行為は行わないので看護技術に不安がある人・ブランクがある人に向いています。

美容皮膚科クリニック

  • 健康な患者さんばかりで、命を預かるプレッシャーがない
  • レーザー照射や治療の補助がメイン
  • 完全予約制で残業が少ない

美容皮膚科クリニックでは美肌治療やレーザー照射などがメインの業務で、クリニックによってはカウンセリングを看護師が担当することもあります。

健康な患者さんがきれいになるために施術を受けるので、命を預かるプレッシャーを感じることはありません。完全予約制のクリニックが多いため残業も少なく、美容が好きな人にとっては仕事もプライベートも充実できる魅力的な職場です。

現在、美容皮膚科クリニックで勤務していますが、レーザー照射、医療脱毛、ダーマペン・ハイフなどの美肌治療、採血、美容点滴などの業務を行なっています。

土日や繁忙期は予約が多く忙しいですが、病棟勤務に比べると体力的にはかなり楽です。

大手美容外科クリニックでも勤務しましたが、当日に処置や手術が入ることが多く平日も常に忙しかったです。のんびり働きたい方は、美容外科より美容皮膚科がおすすめです◎

自分と向き合い、のんびり働ける職場を見つけよう

のんびり働くためには、自分に合った環境を見つけることが大切です。残念ながら、看護師として働く以上は責任ゼロで楽に稼げる職場はありません。

ただ、夜勤や残業が少ない、医療行為がほとんどない、カレンダー通りに休めるなど、ストレスのかかりにくい職場を選ぶことで、今後の働き方は大きく変わってきます。

理想の働き方を見つけるためには、自分の性格や得意分野を活かせるよう、まずは自己分析が大切です。

自分とじっくり向き合い、譲れない条件を整理してみましょう!

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この記事を書いた人

12年目看護師
介護士から看護師へキャリアチェンジ
病棟(9年)→美容(4年)

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